コラム

ノルマが辛い!アパレル歴16年の私が考える個人予算の現状と解決策

アパレル販売員を辞めたいと思う理由のひとつに挙げられる、個人売りと呼ばれるノルマ

ブランドによっては、毎月個人予算が設けられていて、全国ランキングを発表しているブランドも少なくありません。
上位に入れば評価され、インセンティブが出るところもありますし、予算が未達となれば上司から叱責されることもあるでしょう。

このノルマ、辛いと思ったことありませんか?
達成できなくて、自腹で購入したことありませんか?

この記事では、アパレル業界で16年働いている管理人が、アパレル業界の売上ノルマの現状とノルマが達成できない時の解決策について考えてみます。

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アパレル販売員に課せられる個人売りと呼ばれるノルマ

アパレルの販売職では、店舗予算・個人予算・カテゴリー予算などの売上目標が細かく設定されています。

これらの予算が達成できないと、ブランドによっては激しく叱責されたり、評価に響くことも。
ノルマが原因で辞めていく人も多いですし、辛い・辞めたいと思っている人もとても多いと思います。

ダウン3枚買って個人予算を達成する日々

私自身も販売職からアパレル業界へ入ったので、10年以上個人予算と戦ってきました。

運良くそこまでノルマに厳しいブランドではなかったこともあり、ノルマが原因で辞めたいと思うことはありませんでしたが、それでも売上が厳しい時は、1シーズンにダウンを3枚買ったこともありますし、社販は積極的に行っていました。

このようにノルマが達成できない場合は、自腹を切ることが暗黙の了解となっているブランドはたくさんあるのが現状です。

販売職には売上予算は必ずある

しかし、販売職は「物を売る」ことが仕事のため、必ず売上予算はあります

売上がないと、利益が出ないですし、利益が出ないと従業員の給与も払うことができないからです。
販売職を続ける上では、売上予算については「必ずあるもの」だと割り切ることも必要だと言えます。

個人予算が存在する意味

これは、店長をやっていた時に感じたことなのですが、個人予算があるとスタッフは頑張ります。

予算達成に向けて燃える人もいれば、嫌々ながらも頑張る人など人それぞれではありますが、総じてスタッフのモチベーションは上がります
また個人予算を設けることで、最終ミッションである店舗予算達成までの道筋が立てやすくなったり、予算達成率からスタッフの評価もしやすい利点もあります。

このような理由から、個人予算を設定しているブランドが多いのだと思います。

アパレルのノルマの平均金額は?

アパレルのノルマの平均金額は、お店の規模や役職・雇用形態などによっても大きく異なるため、一概にいくらとは言えません。

役職が高いほどノルマが高く、アルバイトスタッフなどのノルマは低く設定している場合が多いです。
また、入社当時はノルマなしでスタートして、徐々にノルマを増やしていくブランドも多く見られます。

アパレルノルマの例

例:店舗予算1,000万の場合

店舗予算が1,000万で、スタッフが社員4名(店長・副店長含む)、アルバイト3名の店舗の場合、グラフのように店長の予算がもっとも高く、アルバイトが低い等、役職によってノルマ金額にも差をつける店舗が多いです。

販売力のあるスタッフがいる場合は、同じ役職でも高く設定されるケースなども見られます。

 

辛い・辞めたい理由は何ですか?

今この記事を読んでいる人は、ノルマが辛い、辞めたいと思っている人が多いと思いますが、ノルマが辛い理由は、個人予算のプレッシャーでしょうか。それとも達成できなかった時の上司からの叱責でしょうか。

もしも理由が上司からの叱責の場合、原因はノルマではなく人間関係なので、異動をしたり転職をすることで仕事が楽しくなる可能性が高いです。
ノルマがあったとしても、人間関係が良好であれば楽しく仕事ができることもあります。

まずは一度、自分がなぜ辛いと思っているのかをじっくり考えてみましょう。

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ノルマが達成できない時の対策

ここからは、自分が実際に行っていたノルマが達成できない時の対策を紹介します。

日割予算を作成する

企業や店長によっては、それぞれのスタッフに作らせていると思いますが、もしも日割予算を作っていない場合は、自分で作ってみましょう。
私はノルマが高い時は、日割予算からさらに午前・午後の予算など時間ごとに分けて1日のスケジュールを組み立てていました。

高い予算でも細かく分けることで、ハードルは低くなり達成率が上がります

達成できなかったら翌日に取り返す

日割予算が万が一達成できなかった時は、いくら足りなかったのかを必ず毎日確認します。
その際には、客数や他のスタッフの達成率も確認し、「なぜ予算が達成できなかったのか」振り返ることをおすすめします。
理由を考えることで、翌日に対策すべきことが見えてきます。

そしてその足りなかった売上は、翌日に必ず取り返す気持ちで臨みましょう。「今日達成できなかったなぁ。仕方ないか。」で終わってしまうと、毎日「仕方ないか」が続いてしまいます。

1日を振り返る

  • なぜ予算が達成できなかったのかを分析
    例:客数減、新商品の入荷がなかった、天気など
  • 達成できなかった分は翌日取り返す

接客方法を見直す

当たり前ですが、これに尽きます。

接客方法は、ブランドやお客様によって異なるため、どの方法が適しているとは言い難いですが、相手を見て接客方法を変えるのは大事なテクニック。
来店されたお客様が「何を求めているのか」を考えながら接客してみましょう。

身だしなみを整える・笑顔を忘れない

これも初歩中の初歩ですが、アパレル販売員はブランドを体現することも大切な仕事です。

お客様はあなたの一挙手一投足を見ていますし、「おしゃれだな」と思った人から買いたいと思うものです。

服にシワがあったり、毛玉がついていたりしませんか?
ノルマが達成できないからと、焦っている表情が出ていたりしませんか?

そういった些細なこともお客様は見ています。
いつでも笑顔でお客様をお出迎えするように心がけましょう。

それでもノルマが辛い・達成できない時は

自分なりにやれることを試してみて、それでもノルマが辛い・達成できない時は、思い切って転職を考えてみましょう。

アパレルブランドの中には、ノルマのない企業も多く存在します。
そういったブランドを選ぶことで、ストレスから解放され楽しく生き生きと働けるようになるのではないでしょうか。

同職種の転職には、転職エージェントを利用することで、有利に転職活動を行うことが可能です。
ノルマの有無や、人間関係など、なかなか自分では聞きづらい情報も、エージェントを経由して問い合わせることができるので、一度相談してみることをおすすめします。

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ノルマのないアパレルブランドを選ぶ

あなたの勤めているブランドの個人売りは、ノルマですか?目標ですか?

全てのアパレルブランドには売上予算がありますが、個人売りノルマがないブランドや、あったとしても目標としているブランドも多数存在します。
今ノルマで悩んでいる人は、そう言ったブランドを選ぶことで、悩みは大きく軽減されるはずです。

本当にノルマはない?見分ける方法とは

簡単に見分ける方法は、接客スタイルではないでしょうか。
積極的にお声がけをして接客しようとするブランドには、売上ノルマがあると思って良いでしょう。

また、確実なのは、実際に働いている人に聞くこと。
同じ館で働いている知人などがいたら、さりげなく聞いてみるのもおすすめです。

知人がいない場合は、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントでは、聞きづらい質問も代行して企業へ問い合わせしてくれますし、そのエージェント経由で既にブランドで働いている人がいる場合は、内情などもかなり詳しく聞くことができます。

ノルマと上手に付き合うために

販売員が会社から求められている仕事は、「商品を売ること」。
そのため、販売員にとってノルマや目標は必ずあると思っておいた方が良いでしょう。

今働いているブランドのノルマが本当に辛く・厳しい場合は、思い切って転職するのもおすすめです。
ノルマが軽くなることで楽しく働くことができ、楽しく働くことで個人売上が伸びることも多いからです。

今ノルマが辛い・達成できないと悩んでいる方は、この記事を参考にしてみてください。

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