受かる応募書類の書き方

アパレル企業に受かる職務経歴書 基本の書き方とコツ

履歴書同様に転職活動に必須のツールである職務経歴書。

規定のフォーマットもなく、ある程度自由にレイアウトが可能なものだけあって、「どのように書けば良いの?」と、悩む人もとても多いと思います。

私もはじめての転職時は、ただ職務経歴を羅列しただけの手書きの経歴書を提出しましたが、それでは面接に呼ばれることはなかなかありません。
また、細かく丁寧に書いてあるだけではマナー違反になる場合も。

この記事では、実際に転職に成功した管理人の実体験を元に、アパレル転職時に必ず知っておいて欲しい職務経歴書の基本的な書き方と、受かる職務経歴書を作成するコツを紹介します。

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職務経歴書はあなたのプレゼン資料

Document

職務経歴書とは、自分が今まで携わってきた業務や会社などをまとめた資料のこと。
基本的に今まで勤めた会社すべてを記載する必要があります。

あなたのスキルや、今まで頑張ってきたこと・学んできたことを採用担当者にアピールするための、大切なプレゼン資料です。

採用担当者は、履歴書よりも職務経歴書の方をじっくり見ることが多いです。
それは「あなたが自社で働くための能力を持っているか」を知りたいからです。

履歴書と職務経歴書の違い

履歴書と職務経歴書、どちらも同じ経歴を伝えるものではないの?

と、思われる人もいるかも知れませんが、この2つの書類はそもそもチェックするポイントが違います。

履歴書・職務経歴書の違い

履歴書:住まいや学歴・職歴などあなたの概要を知るためのもの
職務経歴書:あなたの仕事に対しての強みや経歴の詳細を知るためのもの

それぞれ記載する内容が異なるため、履歴書では「通勤可能かどうか」や「学歴や職歴が会社にマッチしているか」などの基本的な情報を確認します。
対して職務経歴書では、あなたの職務経歴から「実際に自社で働くスキルを持っているか」などのより具体的な部分を確認しています。

あと、もうひとつ違いがあるとすれば、履歴書は入社後も大切に保存する資料だと言うことでしょうか。

職務経歴書を書く前に必ずキャリアの棚卸を!

ここまでで、職務経歴書があなたの今までのキャリアをアピールするために大切なツールだと言うことがわかったと思います。

しかし、闇雲に書きはじめてはいけません。
実際に書きはじめる前に、今までの経歴を整理することをおすすめします。

5W1Hを使ってキャリアの棚卸をする

DESKTOP

棚卸(たなおろし)と聞くと、私たちアパレルの人間は、月末や決算前のあの大変な作業を思い浮かべる人が多いと思います。
(私は本当に棚卸が嫌いでした)

キャリアの棚卸とは、自分の今まで勤めていた会社を書き出して、時系列に並べ正しい情報かどうかを整理していく作業のことです。
なんとなく覚えていても、いざ書き出してみると記憶も呼び起こされるもの。
あらかじめ項目ごとに整理しておくことで、スムーズに職務経歴書を書くことができますよ。

この時利用したいのが5W1Hの手法です。

5W1Hとは、When(いつ)/Where(どこで) / What(なにを) / Who(だれと) / How(どうして) /  Why(なぜ) の5つの項目の頭文字を取ったものです。

仕事でも良く用いられるので、ご存知の方が多いと思いますが、5W1Hは転職活動でもとても役立ちます。

以下はあるセレクトショップ販売員のキャリアを5W1Hで整理してみました。

When

2014年3月~2017年4月まで

Where

株式会社○○ △△事業部○○店

What

衣料品(レディースファッション) 単価:5,000円~20,000円程度

Who

20代後半~30代の女性が中心

How

来店されたお客様の接客と顧客へのセールスレターやメルマガでの新商品のご提案など

Why

個人・店舗予算達成のため

5W1Hを使ったキャリアの棚卸の方法はこちらの記事で詳しく書いています。

CHECK
DESKTOP
職務経歴書を書く前に5W1Hでキャリアの棚卸を!

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採用担当者が職務経歴書でチェックする5つのポイント

5

キャリアの棚卸をして自分のできること・やってきたことを洗い出したら、今度は採用担当者が職務経歴書でチェックするポイントを抑えた書類を作ります。

採用担当者が主にチェックするとポイントは以下の5つ。
このポイントを意識して職務経歴書を作るようにしましょう!

  1. 求めるスキルを満たしているか
  2. 記載内容は信じられるか
  3. 仕事に意欲があるか
  4. 自分の強みを理解しているか
  5. 転職目的がしっかりしているか

職務経歴書の3つのタイプ。アパレル転職でおすすめは?

職務経歴書のフォーマットは基本的に自由ですが、大きく分けて3つのタイプに分類することができます。

職務経歴書の種類

・編年体形式
・逆編年体形式
・キャリア形式

編年体形式とは、自分のキャリアを古い順に記載していく書式。
逆編年体形式は、自分のキャリアを新しい順に記載している書式。
キャリア形式は、自分のキャリアを経験職種ごとやプロジェクト単位でまとめた書式です。

この中で、アパレル業界→アパレル業界の転職でもっとも適しているのは、逆編年体形式です。
転職エージェントなどに提出しても、おそらく逆編年体形式を勧められると思います。

他の形式にこだわりがない場合は、基本的に逆編年体形式で職務経歴書を作成しましょう。

職務経歴書の作成方法は?

職務経歴書は基本的にパソコンで作成します。
手書きの職務経歴書も熱意が伝わりますが、転職の職務経歴書は文字量も多く、修正することも多いのでパソコンで作成しましょう。また転職エージェントなどを利用する際は、データの職務経歴書を提出するように指示されます。

使用するアプリケーションは特に指定されていませんが、Wordで作成するのが一般的です。
Wordが得意な人は一から作成するのも良いですし、リクナビマイナビなどの大手転職サイトではフォーマットを配布しているので、無料でダウンロードもできます。

私はリクナビで配布しているフォーマットを少し改良して使っています。

尚、データで送付する際は、Wordのまま送付するのは絶対NG。
Wordで送付の指定がない限り、PDFに変換してから送るのがマナーです。

PDFへの変換方法

PDFへ変換したいWordファイルを開く > ファイル > 名前を付けて保存 をクリックすると別ウィンドウが開くので
ファイルの種類からPDFを選択 で変換できます。

職務経歴書の書き方

キャリアの棚卸やフォーマットが決まったら実際に職務経歴書を作ってみましょう。

職務経歴書の基本ルール

職務経歴書を作る上で気をつけたいルールはこの3つ。
必ずポイントを抑えて書くようにしましょう!

  1. 求人内容に沿って作成する
  2. 見やすいフォーマットにする
  3. 基本的に2枚。長くても3枚までに収める

職務経歴書の基本の書き方

ここからは実際に私が書いてみた職務経歴書を元に、説明していきたいと思います。
レディースファッションのブランドから、メンズ・レディース・キッズまでを扱うセレクトショップへ転職を希望している花子さんの職務経歴書です。

かなり大出世していますが、そのあたりはあまり深く考えずにご覧ください。

アパレル転職時の職務経歴書の例

▲クリックすると大きく表示できます

職務要約はあなたの歴史

職務要約
冒頭には職務要約を記載します。
これは採用担当者に、あなたの経歴をざっくりと把握してもらうためです。
長くても5行くらいまでにまとめて、自分の経歴を紹介しましょう。

採用者は忙しいので、流し読みでもあなたの経歴がわかるように記載しておく必要があります。
必ず求人内容に合致した内容(販売員を募集なら、販売の経歴を中心に)を書くようにしましょう。

職務経歴は数字を交えて明確に実績をアピール

職務経歴次に、職務要約に書いた職務経歴を1社ずつ書いていきます。

今回は、1社しか経験のない場合を記載していますが、複数ある場合は直近の勤め先から順番に記載します。

職務経歴では
どのような業務を行っていたのか。
その結果、どのような実績を出しているのか
を具体的に記載します。

実績はなるべく数字を盛り込んで記載しましょう。

職務経歴のポイント

どのような業務を行っていたのか
どのような実績を出しているのか
を、数字を盛り込んで、具体的に記載する。
業務内容が多岐に渡る場合

業務内容が多岐に渡る場合は、応募先の求人票になるべくマッチしている業務内容を中心に記載します。まったく関係のない業務内容は思い切って記載しなくてもOKです。

業務内容をイメージしやすい工夫をする

アパレルの場合は、1社で複数のブランドを運営しているところも多いと思うので、担当ブランド・客層・商品の価格帯を記載しておくのもおすすめです。

有名ブランドならば、社名やブランド名を見ただけで大体わかりますが、そうではない場合は採用担当者がブランドをイメージできる工夫をすることで、あなたが自社で働けそうかを検討してもらいやすくなります。
ブランドのウェブサイトのURLを記載しておくのも良いでしょう。

見出しを枠線を付けて読みやすくする

職務経歴は、どうしても長文になりがちな項目ですが、何行にも書き綴られた資料を忙しい採用担当者はじっくりと読んではくれません。
そのため、少しでも目に止まるように見出しを付けたり、枠線で囲ったりして、長文でも読みやすい工夫を行う必要があります。

異動があった場合は別枠で記載する

特に販売員の場合は異動が多いと思います。
その場合はそれぞれ項目を分けて記載するようにしましょう。
理由は、店舗によって客層や来店客数・店舗規模などが異なるためです。

大きなお店で働いていたり、価格帯の商品を販売していた場合は、それだけで好印象になることがあります。
少しでもアピールできることは記載しておきましょう。

マネジメント人数は必ず書く

現在店長や副店長として働いている場合は、必ずマネジメントしていた人数を記載しましょう。
「店長をやっていました」と、言われても、店舗人数が~5名以内の小型店と、30名超の大型店では、まったく仕事の内容が異なるからです。

大型店で店長をやられている方はそれだけで、高評価に繋がる場合がありますよ。
ぜひアピールしてくださいね。

活かせる経験・資格は業務で役立つものを記載

活かせる経験・資格の項目では、必ず求人票に書いている必要な能力・経験欄や、あると望ましいスキルに記載されている内容を盛り込みます。
求人票に記載している能力や経験に達していない場合は、近しいスキルを記載してください。

逆に、業務と全く関係ない資格などは記載する必要はありません。

あくまでも採用担当者が「この人は、うちの求めている人材に近い」と感じてもらえるような内容を選んで記載しましょう。

自己PRはあなたを一番アピールできる項目

自己PRの内容は、他の項目と同様に、必要な能力・経験やあると望ましいスキルなどの欄に記載されている点に近しいアピールポイントを記載します。

たとえば、応募する求人の必要な能力・経験が、「コミュニケーション力のある方」であれば、強みは誰とでも協力して業務を行っていけること。などが良いです。

自己PRはその名の通りあなたを一番アピールできる項目です。
いかに自分が、求めている人材に近いかをアピールする文章を書きましょう。

志望動機の例文と書き方のコツ

最後に志望動機ですが、今回書いた志望動機を以下に抜粋してみました。

専門学校卒業後から約5年間現在の会社で、レディースファッションの販売を行ってまいりました。
20代後半~30代の女性をメインターゲットとするブランドを担当しておりましたが、より幅広い層のお客様へ商品提案を行っていきたいと考えていたところ、メンズ・レディース・キッズと幅広い商品展開を行っている貴社の求人を拝見し転職を決意いたしました。
メンズやキッズ商品の販売経験はありませんが、今まで培ってきたレディースファッションの販売ノウハウと、商品知識、予算達成への貪欲さは、きっと貴社でも役立てることができると考えております。

ぜひ一度、面接の機会をいただければと思います。
ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

採用担当者は、書類選考時に特に以下の2つを知りたいと思っています。
志望動機では以下の2つを納得させる理由を記載しましょう。

  • なぜ自社に応募してきたのか(なぜ今の会社じゃだめなのか)
  • 自社で働くスキルがあるのか

花子さんの場合は、レディースファッションは5年以上のキャリアがありますが、今回はセレクトショップで、客層もメンズ・キッズを加えたかなり幅広い層をターゲットにしたブランドにチャレンジしようと思っています。

応募したいと思った理由は、今よりも幅広い層のお客様へ商品提案をしていきたいと思っているから。
しかし彼女は、現状メンズ・キッズの商品知識も販売経験もありません。
そのマイナスは認めつつも、補うだけのレディースファッションの知識や販売ノウハウがしっかりとあること、店舗スタッフのミッションである予算達成についての貪欲さなどをアピールポイントとして志望動機を書いています。

私の例文が全て正しいわけではありませんが、一例として参考にしてみてください。

受かる職務経歴書を書く重要なポイント

ここまで読んでわかる通り、職務経歴書を書く重要なポイントは求人票を意識して書くことです。

特に自己PRと志望動機は応募先によって必ず書き直してください

1つ作って使いまわしてはいけません。
複数応募する場合は、その会社に合った職務経歴書を作って送付するようにしましょう。

転職エージェントにも、その旨を伝えておけば都度対応をしてくれます。
求人内容に合わせて書き直すことで、採用担当者が「自社にふさわしい人材だ!」と感じてくれる職務経歴書を作ることができますよ。

実際に利用してみておすすめする職務経歴書添削をしっかり行ってくれる転職エージェントはここ!

今回は私の経験をもとに一般的な職務経歴書マナーを記載しましたが、それでも不安!って方は多いと思います。

そんな方は、転職エージェントを利用するのがおすすめ。
特にアパレル業界は独特のマナーが存在するので、業界に精通したキャリアアドバイザーのいる転職エージェントは必ずひとつは登録しておきましょう。

私が実際に利用した中で、職務経歴書の添削をしっかり行ってくれたと感じたのは、クリーデンスリクルートエージェントです。

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