転職活動の必須アイテム履歴書。
「適当でいいか!」と、経歴を羅列して書いていませんか?
履歴書は職務経歴書同様に、とても重要なツールです。
まだ会ったことのないあなたを知るために、採用担当者は履歴書・職務経歴書からあなたが「自社で働けるか」を判断します。
そのため、数多く送られてくる応募書類の中から「会ってみたい!」と思わせる魅力的な履歴書・職務経歴書を用意しなければなりません。
特にアパレル業界は、応募者が自分のブランドに合いそうか?をとても重視します。
ナチュラルファションのブランドに、ロックテイストな人が応募してきても「会ってみたい!」とはなかなか思えませんよね。
この記事では、元アパレル会社人事担当の管理人が基本の書き方から、「これは!」と思う履歴書(レジュメ)の書き方を紹介します。
履歴書の書き方基本の「き」
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まずはじめに、履歴書の基本的な書き方を紹介します。
上の画像はこの記事のために、私が仮で書いてみた履歴書です。
履歴書は氏名・住所などの基本情報から、学歴・職歴などの経歴、志望動機などのあなたの概要を記載した書類です。
学歴や職歴が少ない場合空欄が多くなり、パッと見た印象が「スカスカ」になるので、なるべく空欄がないように記載すると第一印象が良いです。
陥りがちな履歴書のNGパターン
実際に届いた履歴書でNGとなってしまうパターンを紹介します。
この5項目に当てはまる履歴書は書類選考で落とされる場合が高いです。
本当に基本中の基本ではありますが、自分の履歴書は該当していないか良くチェックしてみてください。
- 誤字脱字がある
- 連絡先が書かれていない
- 志望動機が書かれていない
- 写真が貼っていない
- 色ペンで書かれている
「うそでしょ?」と思うかも知れませんが、これらの応募書類は意外と多いです。
しっかり書かれていた履歴書でも1の誤字脱字があると意外と評価はマイナスになります。
「こんな誤字脱字があるなんて、うちへの応募は本気じゃないのかな?」と思ってしまうからです。
特にアパレルの販売員から事務員へ転職したい!と思っている人は要注意。
大切な履歴書で誤字脱字のようなケアレスミスのある人は採用したいとは思えません。
また、5の色ペンで書かれているは、昔アルバイトの採用をしている時に青いペンやシャーペンで書かれているものがありました。
今だと消せるフリクションボールペンなどで書いている人、いませんか?
履歴書は基本的にコピーやスキャンをして人事部と面接官でシェアをするので、フリクションボールペンや色ペンなどのコピーしづらいものは絶対にNGです。
黒いペンで書くようにしましょう。(筆ペンとかもだめです)
本気で内定をもらいたい企業であれば、誤字脱字やこれらの基本的なミスは絶対にないように、履歴書に穴が開くくらい何度も読み返してください。
転職時履歴書の具体的な書き方
ここからは転職の場合の履歴書の書き方を項目ごとに紹介していきたいと思います。
各項目は一般的なJIS規格の履歴書の項目を元に記載しています。
履歴書は手書きが基本?
よく履歴書は手書き・職務経歴書はパソコンで作成する。
と聞くと思いますが、現在は履歴書もパソコンで作ってもらって問題ないと思っています。
特に最近はアパレルも在庫管理や発注などでパソコンを利用しますし、基本的なパソコンスキルは持っていて欲しいと思うのが実情です。
そのため、パソコンで作った履歴書が送られてくるとパソコンスキルがある程度あると判断できます。
確かに手書きで一生懸命書かれた履歴書は情熱が伝わってきますが、無理して手書きにこだわる必要はありません。
企業によっては、応募時に手書きの履歴書と指定のある場合があります。
その際は、指示通りに準備をしましょう。
日付
まず一番右上の日付は必ず記載しましょう。
西暦ではなく元号で記載するのが一般的です。(20××年ではなく、平成××年と記載)
日付は応募する日を記載します。
面接時持参と言われた場合は、面接日の日付を記載します。
基本情報
次に名前・生年月日・住所・連絡先などを記載する欄がありますが、これらも以下の通り記載するのが一般的です。
項目 | 一般的な記載方法 |
氏名 | 大きく、読みやすい字で。ふりがなも忘れずに。 |
生年月日 | 生まれ年は西暦ではなく必ず元号で記載する。 |
住所 | 現住所を記載。ふりがなも忘れずに記載する。 |
連絡先 | 現住所と同じ場合は基本的に「同上」で可。 |
電話番号 | すぐに連絡の取れる電話番号を記載する。携帯電話など。 |
メールアドレス | すぐに連絡の取れるメールアドレスを記載する。G-Mailなどのフリーアドレスでも可。 |
学歴・職歴
学歴・職歴は一般的に同じ枠内に記載するフォーマットが多いと思います。
その場合は見本のように、各項目の1行上の中央に「学歴」、「職歴」と記載してから経歴を記載します。
学歴の場合、義務教育(中学校)は卒業年月のみ。
高校の場合は私立・公立、大学・専門学校の場合は専攻も書くのが基本です。
大学や専門学校で複数行ある場合は、義務教育の経歴は省略して問題ありません。
職歴の場合、入社・退社年月をそれぞれ記載します。
退社の記載方法は、理由も添えて書くのが一般的。
自己都合の場合は「一身上の都合により退社」がもっともスタンダードです。
尚、現職中の場合は、現在の年月を記載し、「現在に至る」と記載します。
免許・資格
免許・資格の欄は、応募先企業で役立ちそうな資格だけを記載すれば問題ありません。
普通自動車免許などは、どの企業でも役立ちそうなので記載しますが、例えば危険物取扱者の資格はアパレルではあまり役立ちそうな資格ではないので記載する必要はありません。
基準は面接官が少しでも「これは戦力になりそうだ!」と感じる資格を書くことです。
志望の動機・特技・趣味・好きな学科・アピールポイントなど
この小さな枠に、全ての項目を記載してくれる方は結構多いのですが、全て記載する必要はありません。
また、転職時に好きな学科を書いてもなんの役にも立たないので、個人的には不要だと考えています。
こちらも好きな学科:体育と書かれても、反応に困ります・・・。
この中では、志望動機と特技を書くのが良いと思います。
特に特技・趣味は、面接時のコミュニケーションにとても大切な項目です。
その人がどんなものが好きなのかが一目でわかるので、必ず記載するのがおすすめです。
私も良く面接で、「趣味は音楽鑑賞なんだ。どんな音楽が好きなの?」って聞いていました。
意外と会話が広がって、相手の緊張もほぐれるので面接官は特技・趣味を活用する人は多いと思います。
尚、志望動機は職務経歴書でも記載する項目となるので、それぞれの内容に相違がないか必ずチェックするようにしましょう。
通勤時間・扶養家族数・配偶者
通勤時間を、時々短めに書く人がいますが、正しい情報を書きましょう。
この時間を見て「自社に通勤できるか」を判断しています。
また、結婚している場合は扶養家族の有無や配偶者の項目も正しい内容を記載しましょう。
本人希望記入欄
応募先企業が複数の職種を募集している場合、ここにどの職種が希望かを記載しましょう。
その他の勤務地や給与などの待遇は希望を書かないのがマナー。
「貴社の規定に従います」や「貴社規定でお願いいたします」などと記載します。
(もちろん希望があれば記載して問題ありません)
写真を貼れば完成!
履歴書はこれで完成です。
あとは、写真を貼って送るだけ!
証明写真の撮り方やマナーについては、こちらの記事で書いているので合わせてご覧ください。
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履歴書写真はここに注意!アパレル転職は写真が重要!
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履歴書が不要なケースもある
履歴書の書き方を項目別に細かく書いてきましたが、基本的に転職エージェントでは履歴書が不要な場合が多いです。
エージェントにもよりますが、大手の転職エージェントのほとんどはレジュメ(履歴書)を自社で用意しています。
会員登録時に記入した内容と面談時にヒアリングした内容を元に転職エージェント側でレジュメを完成させてくれるので、履歴書を作成する手間を省くことができます。
まれに、エージェントでも履歴書を送るように指示される場合もあるので、その場合は上記の方法で履歴書を作成し、提出するようにしましょう。
自分の履歴書が正しいのか不安!って方は・・・
今回は、私の経験をもとに、一般的な履歴書マナーを記載しましたが、それでも不安!って方は多いと思います。
そんな方は、転職エージェントを利用するのがおすすめ。
特にアパレル業界は独特のマナーが存在するので、業界に精通したキャリアアドバイザーのいる転職エージェントは必ずひとつは登録しておきましょう。
私が実際に利用した中で、履歴書の添削をしっかり行ってくれたと感じたのは、クリーデンスとリクルートエージェントです。
クリーデンス
クリーデンスは、DODAでおなじみのインテリジェンスが運営するアパレル業界に特化した転職エージェントです。
アパレル特化型転職エージェントの中では最大手と言われていて、案件数はもちろんアパレル業界に特化したキャリアアドバイザーの質の高さに定評があります。
私もクリーデンスを利用して転職に成功した一人ですが、履歴書の写真から職務経歴書の添削、面接対策までかなりお世話になりました。
クリーデンスは履歴書ではなく、会員登録情報を元に作成したレジュメを提出する形となりますが、しっかりと添削をしてくれるので、心強いパートナーになってくれますよ。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、リクルートが運営する最大手の総合転職エージェントです。
利用者数もとても多いため、確実に採用を勝ち取るためのノウハウが豊富。
クリーデンスに比べると二人三脚感は薄いかも知れませんが、履歴書・職務経歴書の添削はどこよりも厳しく・しっかり行ってくれます。
私も利用したことがありますが、かなりのダメ出しをされました・・・が、出来上がった書類は驚くくらいしっかりしたものになりました。
面接対策にも定評があるので、クリーデンスを平行して登録しておくことをおすすめします。